2012/01/01

あけましておめでとうございます

今まで生きてきた中で一番年越しの感覚のない年越しでした。(いい意味でも悪い意味でもなく)
牛の方です。

昨年は鳥牛之家を建てるにあたって、志田さんはじめ、みどり建設の石井さん、浅田さん、工事でお世話になった大工さんやクロス屋さんや電気屋さんやいろいろな方、そしてこのブログを見てくださってる皆様やオープンハウスに来てくださった方などたくさんの方にお世話になりました。
また機会があったらお一人お一人に御礼をと思うのですが、とりあえずの、ブログでご挨拶させていただきます。
一段落今年もどうぞよろしくお願いいたします。

去年は2回(その前の12月の引っ越しを含めると3回)引っ越しをした年でした。
いろんなことを瞬間瞬間精一杯やってきましたが、この鳥牛之家ができあがっていくことに、あまり集中できる環境ではなかったし、もしかしたら私の気持ちが家を建てるということにもしかしたら向いていなかったのかなとか考えてしまうこともありました。
家ができていくことをどう捉えていいのかわからない気持ちも正直ありました。それをまた自責したり。

引っ越しを終えて、今日で二週間と1日くらいでしょうか。
荷物の片付けが終わり、日々の掃除の初期形をほぼ考え終わり、暖房器具とゴミ箱がやっとそろい、花台に小さな鉢植えも落ちないように金網を取り付け終わりました。
鳥の人はまだ不安で動けない私にお正月のご飯を全部つくってくれて、今はギター立てを日曜大工しています。

引っ越しの前から不安がひどかった私は、医者に不安障害だと言われました。不安障害っていってもその中にいろんな精神疾患があるのでよくわからないのですが、まー、そういう感じです。
緊張・不安・恐怖で生活に支障がでるくらいなので、そーなんだろーなーと思っています。
不安にならなくていいと頭でどんなにわかっていても不安がやってくるので、そういうときはとても惨めな気持ちになります。だって、わかっているのに、半ば妄想で恐怖におちいっているのだとわかっているのに、それでもどんなにわかっていても自分がコントロールできないというのは、人にも言いづらく、つらいです。

そんな私ですが今なんとなく心の支えにしていることは、この家と一緒にやっていこうということです。
家のいろんな箇所の風景の美しさ、私たちの生活がここで始まった時に感じた大きさのちょうどよさ、志田さんいわくの「巣っぽい家の中でさらに巣っぽい」、この私のデスクのまわり、ここ数年暮らしてきたアパートの数倍の広さのあるキッチン、そういう、いろんなことが私を助けてくれる瞬間があります。
デスクのまわりは特に、私の仕事場でもあるし、ぐるりと好きな本に囲まれている感じですごく助けられています。ここにいるとちょっと元気。

私の不安も恐怖も、きっとそうそう治ったりはしないだろうけれど、人とわかちあったり、逃げたり泣いたりしながら、ここでやっていこうと思います。
そういうのが私の生活だけれど、それしかないし、それでいいです。あんまり、他の人とくらべるのをそろそろやめたいと思います。

ともだちがメイ・サートンという外国の詩人の女の人の自伝的な本を、(私が)無事に引越を終えた祝いにくれました。片田舎に終生暮らすための家を買って、家と一緒にやっていくそういう時間の流れや自伝的なことが書いてあるそうです。好きなページから読んだらいいよ、って言ってくれました。まだ読んでないのですが、私の不安を知っているともだちからそういう本をもらえたことが、とても嬉しかったです。

家の前のスペースに、植物を植えたいなあというのが今年の最初の大きな部分で、あと、ベランダから周りの家のベランダとか路地の人に会いすぎてしまうので、何か目隠し的なことができたらいいのかなあとか、考えています。

年々できないこと、適応できないことが増えていきます。でも、私できるって思っていたそのぼよんぼよんに膨張した感覚は嘘くさかったので、それでいいのだと思います。少ないできることの中から、やれることを、少しずつやりたい。今年はそんな年にしたいと思います。

家と私の感覚が重なった時に書くような、そういうことを今後は書いていけたら・・・(希望)と考えています。

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